結論として、組立外注の立ち上げの速さは「図面・部品表・完成見本・作業手順・検査基準」の5つがどれだけそろっているかで決まります。すべてが完璧でなくても着手はできますが、良品と不良の境目だけは先に決めておく必要があります。この記事では各資料の役割と、手元にないときの代替手段を整理します。
外注用の資料とは、社内の作業者が経験やその場の判断で補っている情報を、社外の人が同じ手順で同じ品質に仕上げられる形に書き出したものです。
社内では「見れば分かる」「前と同じで」が通用します。外注先には通用しません。資料を整えるという作業は、暗黙のうちに共有されている判断を、言葉と現物に置き換える作業だと考えてください。
資料は、外注先に親切にするためのものではありません。依頼する側の金額と納期に直接効きます。資料が足りないと、次のことが起こります。
とくに金額への影響は大きく、情報の空欄はそのまま見積もりの上乗せになります。見積もりの内訳と、情報不足がどこに効くのかは、関連記事「組立外注の見積もりはどう決まる?単価の考え方と内訳」で詳しく扱っています。
寸法、材質、公差、組立後の形状を示すものです。完成品の全体図と、組み合わせる部品の個別図があると確認が早くなります。社外秘の情報が含まれる場合は、必要な範囲だけを抜き出した資料でも進められます。
何をいくつ使うのかを一覧にしたものです。品番、名称、1個あたりの員数、支給か手配かの区分を並べます。似た形状の部品が複数ある場合は、見分け方(刻印、色、長さの違い)を一言添えてください。取り違えの多くはここで防げます。
最も効く資料です。完成した現物が1個あるだけで、図面の読み取りで迷う部分がほぼ解消します。可能であれば、組み上がった良品と、過去に出た不良品を一緒に渡してください。「こうなってはいけない」という情報は、言葉より現物の方が速く正確に伝わります。
正式な手順書である必要はありません。組む順番、押し込む方向、どこを持って作業するか、トルクや圧入の目安が分かるものであれば、写真付きのメモでも機能します。手作業の工程では、順番を1つ変えるだけで作業時間と不良率が変わるため、現状の順番を共有することに意味があります。
手作業の工程を安定させる仕組みづくりについては、関連記事「自動化できない組立を、人の手で安定させる方法」で扱っています(近日公開予定)。
5つの中で、唯一「後回しにできない」資料です。キズ、汚れ、バリ、隙間、嵌合の硬さなど、判断が分かれる項目について、どこまでを良品とするかを決めます。文章で書ききれない項目は、限度見本という形で現物を用意します。
検査基準書に書く項目と限度見本の作り方・渡し方は、関連記事「検査基準書と限度見本の作り方・渡し方」で具体的に説明しています(近日公開予定)。
図面が存在しない、または社内にも残っていない案件は実際にあります。その場合は、現物を起点に次の手順で進めます。
この進め方では、1回目のやり取りで資料が作られます。2回目以降は、その手順と基準をそのまま使えるため立ち上がりが速くなります。仕様そのものが固まっていない段階での相談のしかたは、関連記事「図面がない・仕様が固まっていない案件の相談のしかた」で扱っています(近日公開予定)。
部材をご支給いただく場合は、資料と同じくらい受け渡しの取り決めが重要になります。最低限、次の5点を決めてください。
ゴムや樹脂の部品は、保管の環境や期間によって状態が変わることがあります。長期間預けるのではなく、受け渡しの間隔を短く刻む方が安全な場合もあります。安在商店は中部工業用ゴム製品卸商業組合に加盟しており、ゴム製品の取り扱いを長く行っています。
相談の前に、次の項目を手元で確認してください。すべてそろっていなくても構いません。空欄がどこかを把握しておくことが目的です。
組立外注の準備は、資料を完璧に整えることではありません。何が決まっていて何が決まっていないかを把握し、決まっていない部分を相談の場で一緒に埋めることです。
手作業の工程を外に出すという判断の全体像は、関連記事「製造業の人手不足は「外注」で解決できる ~梱包・検品・組立アウトソーシングという選択肢~」で整理しています。
A. できます。完成した現物が1個あれば、分解しながら部品点数と作業手順を確認していく進め方があります。資料づくりそのものを相談の中で進めることもできますので、現状のままお持ちください。
A. 必要な範囲だけを抜き出した資料や、寸法を伏せた図、完成見本の現物で進められる場合があります。秘密保持契約を締結してからのやり取りにも対応します。お渡しいただく情報の範囲は、工程に必要な最小限で構いません。
A. 良品が1個あれば作業内容の確認は可能です。判断の分かれる項目がある場合は、良品と不良品、または境目にあたる現物を2〜3点お渡しいただくと、判定基準の読み合わせが正確になります。
A. 必要ありません。組む順番、押し込む方向、持つ位置、注意点が分かれば、写真付きのメモでも機能します。既存の社内資料があればそのままお渡しください。清書は必要に応じて相談のうえで行います。
A. 現物を見ながら一緒に決めることができます。キズ、汚れ、バリ、隙間などの項目ごとに、どこまでを良品とするかを現物で合意し、限度見本として残す進め方が実務的です。基準が決まらないまま着手すると、出荷の判断ができなくなります。
A. 作業時間が読めるようになるため、安全を見込んだ上乗せが減ります。結果として金額が下がることはありますが、保証できるものではありません。確実に効くのは、見積もりの回答が早くなること、立ち上げ後の手戻りが減ることです。
何を用意すればよいか分からない段階でも構いません。現物をお持ちいただければ、作業内容を確認しながら、必要な資料と決めておくべき項目を一緒に整理します。図面がない案件、仕様が固まっていない案件もご相談ください。
お問い合せ専用ダイヤル:052-419-2170 / FAX:052-412-6977 / メール:info@anzaishoten.jp
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会社名 |
有限会社安在商店 |
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代表者 |
代表取締役 安在 巧 |
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所在地 |
〒453-0867 愛知県名古屋市中村区横井1-77 |
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電話 |
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FAX |
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創業・設立 |
昭和59年(1984年)4月1日 安在ゴム商店として創業/昭和63年(1988年)6月1日 法人設立 |
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資本金 |
500万円 |
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事業内容 |
手作業による組立・検査・梱包、サブASSY、選別、袋箱詰、簡易冶具の製作導入 |
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加盟団体 |
名古屋商工会議所/社団法人名古屋中村法人会/中部工業用ゴム製品卸商業組合 |