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サブASSY(中途組立)を外注するメリットとデメリット

サブASSYとは、完成品になる前の途中まで組み立てた状態のことです。この手前の工程を外に出すと、本ラインを止めずに生産量を伸ばせます。一方で、品質責任の分界点をどこに置くかを決めておかないと、不具合が出たときに切り分けができません。メリットとデメリットを両方押さえたうえで判断してください。

 

サブASSYとは

サブASSY(サブアッセンブリ)とは、最終製品になる前の段階まで組み上げた中途組立品のことをいいます。複数の部品をあらかじめ一つのユニットにまとめておき、本ラインではそのユニットを組み込むだけにする、という工程分割の考え方です。
たとえば、本体に組み込む前のスイッチユニット、配線を取り回した状態のハーネス付き部品、複数の樹脂部品を組み合わせたモジュールなどが該当します。本ラインの作業者が扱う部品点数を減らし、1台あたりのタクトタイムを短くする効果があります。

サブASSYを外注する4つのメリット

1. 本ラインを止めずに生産量を伸ばせる
生産量を上げようとしたとき、多くの工場ではライン全体の見直しか、人員の増強が必要になります。サブASSYを外に出せば、本ラインの構成を変えずに、投入するユニットの量を増やすだけで対応できます。設備の増設も採用も伴いません。

2. 本ラインのタクトタイムが短くなる
1台あたりの作業点数が減るため、本ラインの流れが速くなります。組み付け点数の多い工程がボトルネックになっている場合、そこを切り出すだけで全体のスループットが改善することがあります。

3. 作業スペースと仕掛品が減る
部品を種類ごとに置いておく必要がなくなり、ライン脇の面積が空きます。仕掛品の在庫も、ばら部品ではなくユニット単位になるため、管理する対象が減ります。

4. 数量の波を外側で吸収できる
繁忙期にはユニットの供給量を増やし、閑散期には絞る。本ラインの人員構成を動かさずに、生産量の波を外側で受け止められます。

デメリットと、その対策

品質責任の切り分けが難しくなる
最終製品で不具合が出たとき、原因がサブASSYにあるのか本ラインの組み込みにあるのかを判別しづらくなります。
対策は、引き渡し時点の検査項目と合格基準を明文化しておくことです。「どの状態で受け渡すか」「その時点で何を確認済みとするか」を決めておけば、切り分けができます。

輸送とリードタイムが増える
外に出す以上、往復の時間が乗ります。急な増産や設計変更への追随が、内製より一拍遅れます。
対策は、受け渡し頻度を数量と保管スペースから逆算して決めることと、変更が起きやすい部位を事前に共有しておくことです。

部材管理が二重になる
支給部材の在庫を、自社と外注先の両方で把握する必要があります。
対策は、支給単位と残数の報告タイミングをあらかじめ取り決めることです。

仕様変更の伝達が遅れやすい
社内なら口頭で伝わる変更が、社外には伝わらないまま作業が進むおそれがあります。
対策は、変更連絡の窓口を一本化し、変更履歴を残す形で運用することです。

品質責任の分界点をどう決めるか

サブASSYを外注するとき、最も重要な取り決めが分界点の設定です。次の3点を文書にしておいてください。

  • 引き渡し状態の定義:どこまで組み上げた状態で受け渡すか。ねじの本締めまでか、仮組みまでか。
  • 引き渡し時の検査項目:外観、寸法、作動のうち、何をどの水準で確認するか。全数か抜取か。
  • 記録の範囲:ロット番号、作業日、検査結果のうち、何を残しどこまでさかのぼれるようにするか。

この3点が決まっていれば、不具合が出たときに「どちらの工程の問題か」を事実で確認できます。決まっていないと、原因追及ではなく責任論になり、対策が遅れます。

引き渡し設計のポイント

サブASSYの外注がうまく回るかどうかは、モノの受け渡し方で決まる部分が大きくあります。

  • 荷姿:ユニットを傷つけずに運べる形にする。緩衝材と収納箱を最初に決めておく。
  • 数量単位:本ラインの投入単位に合わせる。ばらすと数え直しの手間が発生する。
  • 頻度:多すぎると輸送費が乗り、少なすぎると保管スペースを圧迫する。両方から逆算して決める。
  • 識別:ロットと日付が現物から分かるようにする。表示方法も取り決めておく。

どの部位をサブASSYにするか、切り出し単位の決め方

サブASSY化する範囲は、次の4つの視点で決めると迷いにくくなります。

  1. 部品点数が多く、本ラインのタクトを長くしている部位から候補にする。
  2. 組み上げた状態で、傷つけずに運べる形になるかを確認する。運搬に特別な配慮が要る形状は、単位を見直す。
  3. 引き渡し時点で合否を判定できる部位にする。組み込んでみないと分からない部位は、切り出し単位として適していない。
  4. 仕様変更が起きにくい部位を選ぶ。変更が頻発する部位は、伝達の遅れが在庫の作り直しにつながる。

とくに3点目が重要です。ユニット単体で良否を判定できる範囲を単位にすれば、責任の分界点が自然に決まります。

内製に戻せる状態を保っておく

サブASSYを外に出したあとも、内製に戻す選択肢は残しておいたほうが安全です。数量が安定してきた、社内に余力ができた、といった理由で戻す判断が出てくることがあります。
戻せる状態を保つには、作業手順書と検査基準書を自社側にも保管しておくこと、使用している治具の仕様を把握しておくことの2点です。外注先の現場にしか手順が残っていない状態で数年が経つと、戻す判断そのものができなくなります。
外注先を選ぶときも、手順や基準を文書として共有してくれる相手かどうかを確認しておいてください。

安在商店のサブASSY受託について

有限会社安在商店は、昭和59年(1984年)の創業以来、手作業による組立・検査・梱包を受託しています。事業内容にはサブASSY業務を含んでおり、43年に亘り大手家電メーカー向けの製品・部品の組立を手掛けてきました。
これまでの業務例には、ブラシ組立と回転テスト、掃除機吸口の組立、エアコンリモコンの組立、エアコン掃除用ダストBOXの組立、バイザー用ミラー組立などがあります。組み上げた状態での引き渡しに加え、作動テストや外観検査まで含めてお受けすることもできます。作業を安定させるための簡易冶具の製作導入にも対応しています。

まとめ

サブASSYの外注は、本ラインの構成を変えずに生産量を伸ばすための手段です。タクトタイムの短縮、スペースの確保、数量変動の吸収という効果が見込めます。
一方で、品質責任の分界点を決めずに始めると、不具合発生時に切り分けができません。引き渡し状態の定義、検査項目、記録の範囲。この3点を最初に文書化しておくことが、うまく回すための条件です。


よくある質問

Q. サブASSYはどこまで組み上げた状態で受け取れますか。
A. ご要望に応じて調整します。仮組みまで、本締めまで、作動確認まで、といった水準を打ち合わせで決めさせていただきます。

Q. 組み上げたユニットの検査もお願いできますか。
A. できます。外観検査や作動検査を組立と併せてお受けすることが可能です。判定基準は事前に共有させてください。

Q. 部材はすべて支給する必要がありますか。
A. 支給いただく形が一般的です。受け渡しの単位と頻度は、数量と保管スペースに応じて取り決めます。

Q. 少量でもサブASSYを依頼できますか。
A. 小ロットからお受けしています。数量と作業内容によって進め方が変わりますので、まずはご相談ください。

Q. 不具合が出た場合はどう対応しますか。
A. 発生時の連絡フローと対応範囲を、取引開始前に取り決めます。分界点を明確にしておくことで、原因の切り分けと対策が早く進みます。

Q. 仕様変更が多い製品でも対応できますか。
A. 変更連絡の窓口と伝達方法を決めておけば対応可能です。変更が頻繁に発生する部位は、事前に共有いただけると助かります。


サブASSYの外注をご検討中の方へ。現在の工程と引き渡したい状態をお知らせいただければ、対応の可否をお伝えします。
名古屋市中村区の安在商店までご相談ください。

有限会社安在商店 〒453-0867 名古屋市中村区横井1-77
TEL 052-419-2170(お問い合せ専用ダイヤル)/ FAX 052-412-6977 / info@anzaishoten.jp

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